旧基準機であるパチスロ5号機のホールからの撤去が進んでいます。業界内では新基準機である6号機の設置割合の目標が定められており、2022年1月にはすべての遊技機が新基準機に入れ替わる予定となっています。それに伴い徐々に警察に申請する機会も増えつつあります。今のうちにどんな申請が必要になるか確認しておきましょう。

なぜ撤去されるのか

そもそも何故、旧基準機を撤去しなければならいのでしょうか。
まず、前提としてパチンコ、パチスロ機の設置期限は原則6年です。(メーカーが試験機関に持ち込み、型式試験に合格後、都道府県の検定を受けてから3年、その後の認定期間が3年) 原則というのはその後、みなし機として設置はできるのですが、変更承認申請が認められないため、部品が破損した場合でも交換や修理ができなくなってしまいます。
今回の5号機撤去は遊技機規則改正に伴うものです。パチンコ、パチスロは遊技であってギャンブルではありません。業界では遊技機規則と内規で一定のルールを定めています。遊技機規則というのは国家公安委員会規則で正式には「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」という法律ですが、内規というのはメーカーの団体などの業界内で定めた自主規制です。パチンコ、パチスロはあくまで遊技なのでギャンブル性が上がる度に規則と内規の見直しが行われ、旧規則の遊技機は社会不適合機として撤去が求められます。

パチスロ5号機とは

5号機とは2004年の遊技機規則改正後から2018年1月までに型式試験に合格したパチスロ機のことです。
導入当初は旧基準機である4号機と比較して大幅に出玉性能が抑えられていたので全く人気がありませんでした。私も学生時代に4号機黄金時代を経験してしまっていたので、正直に言うと5号機には全く期待しておりませんでした(笑)
そんな5号機も規則の緩和やメーカーの努力により、人気となる台も多数発表され、稼働状況も良好な状態となっていました。

撤去に向けた動き

コロナ禍によって延長されましたが2022年1月には5号機は全て6号機に入れ替わります。
最近の台は50万円以上は当たり前なので機械代の負担を考えても頭の痛いところです。
6号機でも「Re:ゼロ」や「ドンちゃん2」などの人気台で検定が切れるものがでてくるので認定申請も必要になります。さらにパチスロだけでなくパチンコも並行してP機へ入替する必要があります。
場合によっては島をベニヤにしたりパチスロコーナーの縮小も検討することもあるかと思います。台数の変更や床面積に変更がなければ事後手続きである変更届で問題ありませんが、島を立入禁止等にした場合は変更承認申請で事前に承認を受ける必要があるケースもあります。
新基準機への入替、認定機の管理など、申請を伴う管理項目が増えてきますので前もって準備を進めておく必要があります。

まとめ

4号機→5号機の時もそうでしたが、最初はメーカーも手探り状態のため、慎重な動きとなります。
5号機が設置され始めたときも店舗の閉店や縮小が相次ぎましたが徐々に客足が回復していきました。パチンコ、パチスロが好きな人はすぐにやめるという人は案外多くはありません。幸い、パチンコのほうは新規則においても稼働の良い台がいくつか出ています。業界の慣習としてパチスロが悪いとパチンコが良くなるという話はよく言われますがあながち間違っていないかもしれません。
今後は規則の緩和やメーカーの努力によって人気機種が登場して稼働が復活してくるだろうと思いますので、しばらくは耐え忍んでまた飛躍する時を待ちましょう。
2022年11月にはスマートパチスロの導入の導入も予定されています。今までの常識にとらわれない新しいパチンコ店が生まれる可能性もあります。弊所でも4号営業の最新の動向は常に追求して情報発信していきますので業界を盛り上げていきましょう。