日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)主催、2023年度講習会の日程公表日が発表されています。
JWセンターの発表はこちら→ 2023年度講習会 開催日程公表の予定等について
産業廃棄物処理業の許可を受けたり、許可更新を行うには、有効期限内のJWセンター主催講習会修了証の添付が必要です。
この講習会は毎年申し込みが殺到するため、今のうちから申し込みの準備やスケジュールを調整しておきましょう。

講習会日程が公表されました→ 2023年度講習会の開催日程の公表について

2023年度の講習会開催予定

開催日程の公表日時

2023年3月13日(月)9:00

申込み受付開始日時

2023年3月27日(月)9:00

2023年度の講習会の開催形式

2023年度は3年ぶりに対面形式の講習が復活したので、オンライン形式と対面形式の二通りから選べます。ただし、申し込みはどちらもWEBからのみで、郵送による申し込みはできませんので注意しましょう。

オンライン形式

1
WEBJWセンター ホームページから申し込み

3月27日~

2
自宅や会社で講義動画を視聴して受講

4月上旬~

3
会場で修了試験

4月下旬~(新規は5月~)

4
試験結果を受け取る

修了試験合格から約3週間後

対面形式

1
WEBJWセンター ホームページから申し込み

3月27日~

2
会場講義を受け、会場で修了試験

8月~

3
試験結果を受け取る

修了試験合格から約3週間

オンライン形式であれば4月中に試験まで完了できる見通しですが(更新講習)、対面方式を選択した場合は8月からスタートのようです。
オンライン形式でも会場に行く必要があり、定員になり次第、受付は終了となります。希望の日時で会場をおさえるためには早めに予約をする必要があります。

講習会の対象者

受講対象者は、産業廃棄物処理業の新規許可や更新を行う法人の役員です(個人の場合は申請者本人)。
私も以前受講しましたが、産業廃棄物に対する理解が深まる講習ですので、教育や学習目的で役員以外の方が受講しても問題ありません。ただし、申請の際の添付書類においては役員の修了証を使用する必要があります。

どの講習会を受ければよいのか

講習は、取得したい許可の区分と更新時期をふまえて適切なものを選択する必要があります。

新規で収集運搬業許可を受ける場合

(特別管理)産業廃棄物収集運搬業の新規許可を受ける場合は、以下のどちらかの講習を選択する必要があります。
なお、修了証の有効期間は受講後5年間になります。

  • 産業廃棄物の収集・運搬課程(新規) 
    受講料25,300円(オンライン) 29,700円(対面) 2日間
  • 特別管理産業廃棄物の収集・運搬課程(新規) 
    受講料37,400円(オンライン) 46,200円(対面) 3日間

産業廃棄物の許可のみであれば産業廃棄物の収集・運搬課程(新規)の修了証があればよいですが、特別管理産業廃棄物収集運搬許可を受けることはできません。
特別管理産業廃棄物の収集・運搬課程の修了証であれば、ほとんどの自治体で(関東都県の自治体はすべて)産業廃棄物と特別管理産業廃棄物の許可を受けることができます。
その他の事項においても、産業廃棄物処理業許可は、都道府県ごとのローカルルールが比較的多いのでよく確認しておく必要があります。

収集運搬業許可を更新する場合

すでに許可を受けている場合には、更新講習というものも用意されています。新規講習と比較して費用も安く、講習も1日で終わりますが、修了証の有効期間は2年間です。(愛知県など、有効期間を5年としている自治体もあります。)
また、関東都県では他の自治体で許可を受けていれば更新講習の修了証で新規許可申請も受けることができますが、自治体によって運用が異なるケースもありますので事前に確認しておきましょう。

  • 産業廃棄物又は特別管理産業廃棄物の収集・運搬課程(更新)
    受講料16,500円(オンライン) 19,800円(対面) 1日間

許可更新のたびに更新講習を受ければ問題はないのですが、複数の自治体で許可を受けていて有効期限がばらばらの場合は、有効期限の長い新規講習を受講したほうが効率的なケースもあるかと思います。このあたりはケースバイケースになりますが、どちらの講習を受ければよりよいか、判断に迷うことがありましたらご相談ください。

講習会が間に合わなかった場合

大都市圏などの講習会は、すぐに予約が埋まってしまいます。
万が一、更新期日までに修了証が間に合わないといったケースもあり得ます。
この場合、更新許可を受けることができません。
しかし、自治体によっては誓約書の提出などで更新を受けることができる可能性があります。
余裕を持って講習会を受けることがベストですが、お困りでしたら諦めずにご相談ください。

最後に

JWセンター主催の講習会は許可要件の一つということもあり、毎回非常に混みあいます。
早いうちから自社の許可状況を把握し、準備しておきましょう。
オンライン形式の導入や、申し込み方法がWEBのみとなったりと講習会の運用も変化しております。

申込み方法から受講すべき講習の選択など、ご不明な点がありましたら弊所までご相談ください。講習会の受講予約から許可申請まで一括して対応いたします。

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